「甫さんって…あの、甫さんですよね!?」
え、めっちゃ久々なんですけど、、、
「あ、あと言い忘れてたんだけど」
雅人さんが言い終わる前に扉が開く。
「チョーおしゃれじゃん。この店」
さすがに一年以上経ってて、顔は覚えてないんだけど…
久しぶりの甫さんには、金髪ギャルの彼女さんが腕を絡めていた。
「い…いらっしゃいませ」
「秋穂ちゃん久しぶり!」
「え?」
その彼女を振りほどくと、思いっきり抱き締められた。
「ちょちょちょちょ!甫さん!?」
「甫!」
雅人さんが一喝すると、すぐに離れた。
「…雅人うぜー」

