「てかさ、めっちゃ良いにおいするね」 「だ、大丈夫ですかね…?」 くるみ先輩が少し味見する。 「………何て言うか、ほっこりするなあ」 え。予想外の返答に少し戸惑った。 「愛を感じれるよ、秋穂ちゃん」 なぜか肩をガッシリと掴まれる。 「本当に変わるんだねぇ。人って」 「そ、そんなに変わりました?」 「うん。変わったよ。君はすごく頑張った くるみ栄誉賞だよ」 なんだそれ、という突っ込みは置いておいてなんだか単純に嬉しかった。