暫くして、離れると顔が一気に暑くなった。 「お、おはよ…隆裕」 「おはよ」 「ごめんね、起こしちゃって」 隆裕はポッケに手を突っ込んで黙り混む。 「隆裕?」 「…秋穂、」 身を任せるようにこっちに 倒れてきた。 え、ええ 「ちょ、隆裕」 「ギブ…ゲホッ」 まさか… 隆裕。 手の熱だけでもわかる。熱すぎる。 「無理しすぎはどっちだっつーの」 そう言いつつ、隆裕をどう運ぶか考えた。