外の部活の声が嫌に聞こえる。 「ん…」 更々とした茶髪をさわると、隆裕の腕がピクリと動いた。 …どれだけ疲れてたんだろう。 好き。 そう思うと、心臓の動きが一気に早まる。 起こそうか迷っていると 扉が開いた。 「あれ?坂枝?」 「先生、隆裕疲れちゃってるから、シー…」 「はいはい」 書類を持ってそそくさと逃げる。 そっと振り返ると、何かに思いっきり引っ張られた。 少しだけリップ音が聞こえる。