「で、つれない顔してどーしたの」


向かいの椅子に腰かける先輩。


「え、いや…そんな顔してます?」


うん、と小さく頷く。


「そ、ですか」


「勉強大変?」


頷く。


「不安?」



頷いた。


くるみ先輩はじっとこっちを見つめる。



「…ちょっと前にアツくんが学校辞めるか辞めないかっていう話になりまして」