あーもー、まただ。 また間違えちゃった… 「…やばいなぁ、これ」 それは、これだけのことじゃなくて。 あれから謹慎処分が解けても陵くんが学校に来ることはなかった。 …でも、あれはやっぱり嫌…だったし。 けど、陵くん………なんか…… モヤモヤしたまま英語の教科書を取り出すと、 扉が勢い良く開いた。 あたしは、そこにいた人に少し懐かしさを感じた。 「ひっさしぶりぃ」 「…く、くるみ先輩!?」