アツくんの両親は顔を見合わせた。


「お前は学校を頑張れば良い」


お父さんがそう言って笑う。


「悪かったな。今までダメな親で」


「…なんでこんな子にって思ったけど、そんなことないわよね。…たくさん教えて貰った。」



アツくんは「そっか」呟いた。



「惇樹」



あたしは静かにその場を去った。



そう言えば携帯鳴ってたっけ