あたしは下を向く。 「…ほんと、ごめん」 陵くんはポッケから手を出した。 「悪い。俺も言いすぎか」 くしゃっとあたしの髪を触る。 「お前ら見るとイライラすんだよ」 「え」 「なんつーか、本当にラブラブイチャイチャ馴れ合いやがって…しかも彼氏はあのクソヤロー…」 陵くんはぐいっとあたしを引っ張る。 「俺、呼び出したのはお前だかんな」 そう言うと陵くんは一旦動きを詰まらせつつも少し背中を曲げる。 え…一体何を… 陵くんの唇が、…触れてしまった。