あ、アツくんに好きな…子? 「恋愛よりも友達とか言ってた気が…」 アツくんはその瞬間向こうを向いてしまう。 「別にいいじゃん?好きなんだし」 「マジ?」 無言で頷くアツくん。 「………」 「……陵の女、だった奴なんだけどさ」 「え…?」 陵ってあの陵くん? 「ま、この話はまた後でにしよっか」 「う、うん?」 その背中は妙に一人な気がして。 昔、中学の頃のアツくんを話してくれた、あの時を思い出してしまった。