「バカでごめんなさいね」
「とにかく!」
その大声に反射的に鳴海の方を向いた。
「明日の朝、生徒指導室に来なさい」
「俺停学中だろ?」
「今日の責任は坂枝さんにあるんでしょ?」
頷くと、また明日と言って帰っていく。
「さっさと帰りなさいよ」
鳴海が去ると同時にSヶ峰の人が立ち上がった。
「良い気味だよ」
走っていってしまった。
「………」
「元はと言えば俺らの責任じゃねーの」
「あいつらとは昔からお世話になってるし関係ないよ」
行こうとすると腕を捕まれる。
「どうしたの?」
「何なんだよ、お前。何がしてえんだよ」

