その日の夜、コンビニでプリンを買った何気ない帰り道だった。 音楽を聴きながら帰っていると、 人影が見える。 街灯に照されたその人は高校生で、 どこかでみたことがある気がする。 目があって気がついた。 その相手も立ち止まったのであたしはイヤホンを外した。 「手前…澤中だったよな」 「だったら何」 その人が笑ったのかわかる。 「俺もさあ、変な澤中の奴等にやられなきゃこんなことしなくてすんだのにな」 首をポキポキと鳴らす。 急いで携帯を出すと、すぐに取り上げられてしまった。