ロールキャベツくんと残念美人女子のその後。





隆裕はあたしを自分の方へと引っ張って抱き締めた。



「ずりぃよな。…あんな楽しそうな顔見せちゃってさ」



あ、拗ねてる。完全に拗ねてる。



「や…隆裕?」



抱き締めてあたしの後ろにいた手のひらはいつのまにか直に背中を触っていて。



ひんやりとした手のひらはなんだかくすぐったい



ぎゅうっと腕の力を強めて顔を隠す。




「…かわいいね本当に」



「…………バカ。」



小さく呟くと解放された。



「今からばあちゃん家行こうと思うんだけど秋穂も行く?」



めっちゃ久しぶりじゃん。



「行く!」と頷いてルンルン気分で隆裕と手を繋ぐ。



「昨日はよく寝れた?」



「うん、寝れた。隆裕は?」



「俺らは~、男同士で盛り上がってたね」




そう言えば枕投げしてたっけ。