ロールキャベツくんと残念美人女子のその後。





「もしかして初カレ?」


「ま、まあね。それまでは色々と、うん。」


ぼそぼそと話す。



「…もーう!かわいいんだから!」



背中を勢いよく叩かれた。



「え、え、え?」



「うちも秋穂ちゃんみたいな子になりたい!」



「わかる…よし!みんなで本命作ろう!」




そんな決意表明に頷きつつ、いつのまにか寝てしまっていた。



本命の彼氏で初カレで。



初めてのキス。



初めて手を繋いだのも、



初めて誰かに頼ったのも。



初めての経験をたくさんして。



恋を知れたのも隆裕のおかげだった。



なんだかんだあたしは彼のことがあたしを好いてくれている彼の気持ちより大きい気がする。