「秋穂ちゃん美人だし、周りの人ヤンキーばっかりだしね…」
そう言えばアツくんは髪が赤くて、
原くんは金髪。
七海だってザ・ギャルって感じの子だし…
最近じゃあ陵くんだって、、、
顔をひきつらせつつ「あ、あはは」と笑う。
「でも落ち込んでるみたいだったから」
「別にそんななんもないんだけど…」
「ごっごめんね!?」
「ちっ違う違う!…んー、友達と喧嘩しちゃったんだよね」
そう言うと「なるほど、そっかぁ」か返して頷く。
たまには話してみるもんだなあ。
それだけでなぜかすっきりする。
「秋穂ちゃん、その人と逃げずに話し合った
どうかな?」
「…うーん?そっか」
逃げずに、?どういうことだろ。
窓を見つめると知らない男子が枕投げをしている。
逃げずに。
『別に。』
ああ、あたし沢○さんみたいな逃げ方してる…

