「え?誰?」
隆裕は別段驚いてないけど、今の声ってもしかして
思いつつ振り向くとそこにはアツくんが立っていた。
「どうしたの?アツ」
「いや…別に」
ぶっすーとした顔でこっちを見る。
「お前らがイチャイチャしてると俺らもなんかやりにきーじゃん」
「あ、アツくん隆裕が取られて悔しいんだ?」
アツくんがはぁ?と言った後続けた。
「…アホ」
「アツくん隆裕大好きだからさぁ、」
「今さらだろんなこと!…そんなことより、だな」
アツくんがそっと目線をそらす。
「お前、今回のことにちょっかい出すなよ」
アツくんはすごくやりにくそうに言った。
「お前にはやっていいこととやっちゃだめなことの分別くらいしろってことだよ」
「だって、友達だし…」
隆裕をずっと支えてきてくれた人だし。
「そういうのがお前の首をしめてんだよバーカ」
はぁ!?バカはないでしょバカは!!!?

