ロールキャベツくんと残念美人女子のその後。





「秋穂ちゃんって本当に中身全っ然違うよねぇ」


「うっ嘘!?めっちゃよく言われる」


「うんうん有名だよそれ」



ケラケラと笑う。



「赤坂くんイケメンだし、優しそうだしいいなぁ」



「そ、そうかな…い゛でっ!?」



隆裕が腕をつねってくる。



「ど、どうしたの?大丈夫?」



「あ、うん。大丈夫だよ゛っ」



やり返しに足を蹴る。



「?とにかく海で遊ぶ時間は欲しいよね」



「そうだね!せっかくみんな水着持ってきた訳だしさ」




懐かしいな、海の家。



去年は組み立てるの手伝ったんだっけ。




「民宿は狭いから男子と女子で分かれるらしいよ」



え、そうなんだ、クラス単位で分かれるとばかり思っていた。



「民宿私すごい好きなんだよね。民宿のおばさん優しい人らしいし」



「え、そんなに情報入ってるの?」



それともあたしが情報音痴なだけ?