待つこと20分。急ぎ足で隆裕が戻ってきた。
「ごめん。」
ここで大丈夫って言えるようなそんな彼女になりたかった。
不機嫌な顔をしないようにと必死になるのに。
隆裕は下げていた頭を上げると、
口を開いた。
人が謝ってないのに何も言わないから怒るよね、普通。
「本当にいっつもごめん。俺もっと秋穂といたいのに」
え?
「どうしたの急に…」
「急じゃない。彼氏の癖に全然一緒に帰れないのにこんな待たせて…」
しーん、と静かになったように感じる。
「秋穂はこんな俺といれて幸せ?」
「当たり前じゃん」
「こんな奴と付き合ってて幸せ?」
隆裕は、そんなこと思ってたの?
だからちょっと前から調子がおかしかったの?

