あたしも何となくその隣に距離を開けて座った。
「先輩はね、頼るためにいるんだよ」
「でも俺は悔しかった。二人に憧れてこの学校に入ったんだ」
で、そんなに落ち込んでるんだ。
「まだ入学してそんなに経ってないじゃん」
「だからだよ、だから悔しいんだ。こんなに早く迷惑かけたからさ」
うーん、どう言えばいいんだろう。
「お前なら」
「ん?」
「お前ならそうやって元気付けてくれんだろうなってわかってた」
え?陵くんもしかしてナイーブ?
「頑張れ!陵くん!」
「…俺が言わせたみてえ」
フッと笑うと陵くんは立ち上がる。
「俺、頑張ってみるわ。サンキュな」
キュッキュッという上靴と廊下が摩れる音を出しながら去っていく。
あ、そうだ。あたしも戻らないと。
「隆裕もう終わったかな?」
生徒会室を覗いて見ると、座って真剣に書類を書いている横で隆裕が真剣な顔をして
その書類を指差して何か説明してる。
…あ。二人で笑ってる。
「戻ろう」
気付かれないようにそっと廊下を歩いていく。
少しだけ胸が痛くなった。

