ロールキャベツくんと残念美人女子のその後。



やっぱりうざいもんはうざい。


「はいじゃあここ坂枝さん」


「未然形じゃないですかぁ?」


バカにしたように言う。


だってさっきからあたしにしか当ててないし、



普段はこんな態度じゃないけどさすがに売られた喧嘩は買う。




「貴女ねえ…!」



「なんですか、タイマンですか負けませんよ」



「秋穂、そこらへんにしときなよ」



意地になるとこだった…



「ごめんごめん」



笑って誤魔化すが、鳴美は呆然としてる。




「先生すいません、ついかっとしちゃいました」



「……」



「せ、先生?」



「覚えてなさいよ!」



突然そんなことを言われて肩が跳ねる。



なんですかその負け組な台詞。




「ま、まあ先生も落ち着いて」



隆裕もフォローに入る。



「…赤坂くんも彼女には甘いのね」


にはって…隆裕は皆に平等に甘いでしょ、うん。




とは言うもののこっちには注意もせずにほっぺを軽くつねる刑ですんでるので



やっぱり隆裕って優しい。