「今回の合宿は海だぞ~」
…………まさか。
いや、そんなことあるはずないか。
「場所は────」
あたしと隆裕は咄嗟に目を合わせた。
隆裕のおじいちゃん、おばあちゃんの家が近くにある、あの場所。
「今回はここが合宿場だ」
「やったーーー!!!」
「…坂枝?」
あ、やらかした。
「す、すみません…」
「ちょっと秋穂、本当に元気だね」
「いいじゃん、合宿だよ?」
隆裕と夜まであそこにいられるのは初めてだしね、うん。
隆裕とおんなじ班になれますように。
「1班、赤坂、麻川、井口、上田……」
あれ?もしかして番号順?
「4班、坂枝、田中…」
七海とも一緒じゃない…
あ行に生まれてればよかった!!
一生、あを恨もう…

