ロールキャベツくんと残念美人女子のその後。






少しイスをこっちに近づけて頬を引っ張られる。



あたしも負けじとシャーペンで隆裕腕をつつく。




隆裕は「そんな後輩くんとはもう話さないで欲しいな」と書く。





「会ったらまた話すかもね」




しれっと書くと、「ふーん」とだけ返されてすこし悲しくなってしまった。




うさぎがしょぼーんとしてる絵を書くと




「今日ジュース奢るから拗ねないで」




と返してきた。





「すねる、って漢字それなんだ…」




「秋穂のバカ炸裂(笑)」




(笑)、うざいいいいいいい




「漢字苦手なんだもん、仕方ない」




「字はかわいいのにね」




隆裕は綺麗だもんな…字。




「あたしも隆裕みたいに字きれいに書きたい」



「僕習字やってたからね、割りと得意」




こいつ本当になんでもやってるんだなあ…




と改めて横顔を見つめる。




って顔近っ



驚きつつも「あたしは何もやってなかったなあ、遊んでた」





ピアノとか水泳とかそろばんとか英語とか…本当にめんどくさいと思う。