「なんでって…秋穂だから」 時が止まったような気がした。 「顔赤くなってるね」 こっちを見てクスクス笑う。 「…うるさい」 「かわいい」 「ケーキ美味しそ」 机に置く。 「ほら、ここ座って」 隣のスペースを叩く。 顔が赤くなってるのを見られなくてそっぽを向く。 「こっち向きなよ」 「やだ」 肩に手がかけられて、後ろから抱きしめられるような体勢になる。 「俺も照れてるんだから」 なんてぼそっと言われた。