「…ふー緊張するな」
午前11時、クラッカーと小物を置いて料理を二人分並べる。
あとはケーキを持ってくるだけの状態の時、
そこで電話が鳴った。
隆裕あともう少しかかるはず
と思って携帯を見るとそこには『原くん』
とあった。
「原くん?」
『坂枝、もう赤坂といる?』
「いや、まだだけど」
確か1時くらいに来るはず。
『じゃあさ、ちょっとだけ。5分くらいでいいから、お前の家の近くのコンビニ来てくれね?』
「?いいけど」
急いで靴を履く。
「大希、ちょっと出掛けてくる」
「俺寝る」
靴を雑に履いて家を出る。
コンビニの前には原くんとアツくんなんていう珍しい二人組。
「なんか珍しい二人じゃん」

