煙草とキス




────と、その時……







「キャーッッ!!」






ステージ上が、パッとライトで照らされると



悲鳴に近いくらいの歓声が



どこからともなくとんで来て、気付けばその歓声は、




ホールいっぱいに響いていた。









「あれがメイちゃん!?
うっわ~、超かわいいじゃんっ!」




あたしの隣で興奮するひかりさん。



だけど、その声はあたしの耳をすり抜けていった。










本当に………




あのとき、降り頻る大雨の中で崩れていたメイなのだろうか?





そう思わさざるをえないくらい、


ステージ上にいる、メイの目はキラキラと輝いていて




小柄な彼女がかもし出す存在感は、何よりも大きかった。