でも、次の瞬間────
「だから俺……東京に戻る」
快斗は、また鳴り出したケータイのディスプレイを見てそう言った。
だけど今はさすがに
電話には出ようとしない。
「今から夜行バスにでも乗れば、朝には東京に着くだろ。事務所に朝一で集合することになったんだ。契約もするために」
「…そんな……。ちょっと待ってよ…」
明日はひかりさんと悠二さんと4人で、観光する予定だったじゃん。
快斗も、乗り気だったよね?
だからあたし、今から快斗に謝ろうかなって思ってたところなんだよ?
「明日は……遊ぶんじゃなかったの?」
ああ。もう涙が出てきそうだ。
「ひかりさんたちには悪いけどさ……。澪なら分かるだろ?今はそれどころじゃない」
「それどころって……」


