煙草とキス






「酒で死にそうな女を放っておく程冷たい男じゃないからな」





快斗はそう言って

ひかりさんに電話をしていた。






「あたしより……バンドでしょ…」






そう、小さく呟いたときだった。





すぐにひかりさんとの電話を終らせていた快斗は、あたしをグッと引いた。




力強くあたしの腕を掴む。

あの氷のような目であたしを見る。



まっすぐ、快斗を見ることができない。







「澪、何にそんなイラついてんだよ」



「えっ………」




「分かるだろ?ALICEがデビューするのと俺らが被ったら、俺らはALICEに潰される。
ALICE側はそれを企んでるんだ」





あたしの腕から手を離した快斗は、あたしから目線もそらした。



そして

小さくため息を漏らす。