「bitter、今宣伝部ですごく話題になってるよ。グリレコの方も全力を上げてPRする方向らしいじゃん?」
「えーっ!すごいよ、快斗くん!」
…なんて、ひかりさんは高尾さんの言葉を聞いてすごく喜んでいる。
あたしは
そんな話、初耳だった。
「でもさ、bitterは来月に本契約だろ?それで、デビューは今年中だよな?」
高尾さんが、グラスにワインを注ぐ快斗を見ながら尋ねる。
「まあ、うまくいけば」と快斗が笑うと、高尾さんは表情を曇らせた。
「黒崎、それマズイよ」
「はっ?」
マズイって、何が?
快斗はそんな表情をして
高尾さんに目を向けた。
あたしも、快斗と同じことをする。
「……黒崎、知らないわけ?」
そんな快斗の表情を見てか……
高尾さんが、また顔を曇らせる。
そして………


