煙草とキス






すると、友人らと写真を撮り終えた旦那さんがこちらに戻ってきた。






「あっ、澪ちゃんと快斗くんだっけ?」



「はっ、はい!初めまして…」



「葉山 悠二です。2人のことはよく、ひかりから聞いてたよ」






【葉山悠二】27歳。



ひかりさんの旦那さんとなった人だ。






笑うと垂れる優しい目や落ち着いた声は、龍也とはまるっきり違う。






何故、ひかりさんは龍也を?





そう疑問には思ったけど


まあ、悠二さんと結婚したんだし、別に今更気にすることでもない。



あたしも一口、シャンパンを飲んだ。








……と、同時に


ひかりさんが快斗に目をやった。





「そうだ!快斗くん、メジャーデビューは決まったの?話は来てたんだよね?」



「……あ、はい。
順調に話が進めば、年内には」





いつの間にかシャンパンを赤ワインに切り替えていた快斗は


突然の質問にむせながら答えた。





そしてまた


あたしは目をそらしてしまった。