煙草とキス




メイの気持ちを知りたいのに……


少し考えると、恐くなる。




もう一度、メイと会いたいのに……


何故か体がこわばる。



時間がどんどん、過ぎていく。


空がだんだん、真っ暗になる。






前に、世那から言われた。



『あんまり強がるな』って。




だけど今夜は……








強がらなきゃいけない。











「本日は、もう満杯でして……。
これ以上入られると、もう危険な状態になり兼ねます」




「……そうですか…」





ようやく息を整えたあたしは



ライブハウスのスタッフの言葉を聞いて、肩を落とした。





あたしは、急いで電車に乗って


下北沢の駅から、走ってこのライブハウスまでやって来たのだ。