涙の跡


わたしは笑わない子に
なっていった。

太陽の光が嫌でいつも
部屋のカーテンを閉めて
真っ暗な部屋でうずくまっていた。


毎日瞳姉さんはドア越しにわたしに話しかけてくる。

でもわたしは全く無反応で言葉を返すこともない。

どんどんと闇に堕ちていく自分。

笑うこともはしゃぐことも子供らしいことは何一つ
できなくなっていった。