庭に出ると日暮れの夕日が庭をオレンジに染めていた。

よくアークやガルアと
話した帰り道を思い出し
悲しくなった。


「ミレイ…辛いよな…俺だって辛いよ…」

サッカーボールを見つめ
今にも泣き出しそうな声でお兄ちゃんがそう言った。

「もう、サッカー辞めたい。」

本音を口にしたお兄ちゃんは泣き出した。

わたしは何も言えず
うつ向いていた。