「ミレイ…」

苦しそうにアークが
わたしの名を呼んだ。

アークは心臓あたりを
おさえている。

ガラスが刺さり血が心臓あたりを真っ赤に染めていた。


「キャア!!」

わたしは悲鳴をあげた。

ガルアも頭から血を流し
意識が朦朧としているようだった。


他のチームメイトたちも
血を流している。


わたしは怖くてお父さんを探した。

お父さんはグランドの
中央に倒れていた。

「お父さん!!」

いくら呼んでも反応しない。意識がないようだ。


わたしは泣いた。


頬を血の涙が伝った。