涙の跡


そしてわたしが4歳に
なったばかりの頃

お兄ちゃんがわずか14歳でプロ入りを果たした。


世間は騒いでいた。

新聞の一面に

「あのリガルド・ルビーアスの息子アレン・ルビーアスついにプロ入り。第2の天才の登場。」

と書かれていた。

お兄ちゃんは喜んでいた。自分の才能が認められて
嬉しそうだった。