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「くっ…あ」


欠伸をかみ殺しながら登校中の俺、エレンは屋嘉崎(やかざき)高校一年

正直、学校とかめんどいし通ったり通ってなかったり

はっきり言って俺はだいたいが不登校

今日は単位がさすがにヤバいから出てきたもんだが…

太陽が眩しい

太陽ってこんな眩しかったっけ?

騒がしい

人間ってこんなに騒がしかったか?


くそっ!!

だいぶ日常、常識からズレちまってる

もともとズレてんだから別にいいが、修正できないくらいズレればコッチ側に入れなくなるんだよな

それは困る

あいつらにとっても俺にとってもそれは不利益だ

少しは常識に身を浸すのも悪くわない…と思うが


チラリと視線を横に移すと塀の上をひょいひょいと歩く黒髪黒眼のキツキ


こいつには無理だよな

常識に浸るなんてこと…

キツキ

俺の幼なじみ…みたいな立場の奴


「キツキ。いい加減、塀から降りて道を歩け、道を」