ブラッティ・クロス



もしそこが血の海ならばこの学校全体が血の海だろーからな


「エレン」


「どした?」


キツキが俺の教室の前で止まる

顔は教室内に向いたまま

俺の名前を呼んだ癖に俺を見ようともしてない


まさか

まさか…な


なんてまさかじゃない

キツキがあんな表情するんだ

つまりはそーゆーこと


キツキを押しのけ教室を見た

職員室の比にならなかった


真っ赤

黒を凌駕するほど真っ赤

ごった返す影

影影影影影影影影影影


「おいおい。こりゃあ、彼らの仕業じゃねーな」


ざっと500はある首と言う首

まぁ、その数字であってるだろう

棚、ロッカー、教卓

すべてに敷き詰められた心臓

彼らは心臓を食す

彼らじゃない

けど、こんなことする奴のことを人間とは言えない

この学校の生徒数506人

欠席者3人

並ぶ心臓500

登校してきた全生徒(勿論、俺とキツキを抜いて)を一室に集め集め滅多殺しに

ジグザグにグチャグチャに殺しに殺す人間を人間とは…言えないだろう