「さてと。始めますか」
真夜中の学校は不気味
本当にナニかが出てきそうだ
って、俺はその出てきたナニかを狩るためにわざわざこんな時間に学校まで来たんだけど…
にしても生け捕りとは厄介
俺は不器用だからなぁ
「エレン。今回は私に任せて。私はエレンと違って器用だから」
「そーだな。今回、俺は囮を務めさせてもらうとするか。頼んだぜ、器用なキツキさん」
「すごい嫌み」
「なんなんだよ、生け捕りってさ。めんどくせー!彼らを生け捕りなんて、なに考えてんだ?あのファタリスタ」
「生け捕りなんだから解剖するんでしょ。知りたがってたから」
解剖か
けっ、またそのデータ使って改良とか言いながら実験するんだろーよ
また
今度は誰が被害者になるんだろーな
俺かもしれないな
誰だろうと被害者になるのは当然なんだが
「エレン。そろそろ始めよう」
「あぁ、そーだな。生け捕りは一体でいいんだし、後は俺が全部狩ってやる」
「期待してる」