自由になる資格?
「自由ってなに?」
「制限を受けず意のままに思いのままにできること。君はなんの制限も受けなくていいんだ。君の分は彼が引き受けているからね」
「……彼って誰?」
「あぁ。彼とは「はぁぁい。そこまでにゃ」
耳をつんざくような放送が部屋に響き渡る
五月蠅い
耳障り
「海魅ー。そぉーれは駄目だに。ルール違反。規律を破っちゃああかんよね。罰は命。なんてそげにつまらんことを俺様っちが言わんことくらい知っとるやろ?罰はそれなりに。が、俺様っちだって知っとるくせにぃ。俺様っちの城で俺様っちが知らんことはないだに。……私は無知でない」
ゾクッと悪寒が走る
この飄々とした声はさっきの空禮なのに
まるで別人のごとく
怖いと言うより恐ろしい
鬼気し忌諱している
あぁ、僕が此処にいる理由は単純なんだ
僕は単に単純に恐いんだ
渋々空禮と言う名の研究者が
渋々空禮と言う名のファタリスタが
純粋に恐いんだ
