もう、死んでしまうかもしれない。
そういってかれこれ10年。永く生きとらえている。
ここは僕、アゲハの「世界」。コバルトブルーの壁紙。深紅の大きいベッド。

向日葵色の花瓶。そして、漆黒のドア。
これが全てで、これ以上増えることはなくて。今日もまた、ドアの向こう側から
可笑くて、残酷なやつらが訪れる。