「あ!みーっけた☆」 馴染みのある声が後ろから聞こえた。 後ろを振り向く間もなく抱きつかれる。 「花奏ー!抱きつくのやめてよー」 「にしては、嬉しそうだけど?美桜☆」 そうやって、 悪びれもなく言ってくるのは 幼馴染の琴海花奏。 そう、私も自己紹介がまだだったね。 私は劉霞美桜。 りゅうか みお よ。 今日からこの学園に入る 一年生。 と言っても特待だから Sクラスなんだけれど…