「…うん、よろしく。じゃあ」
そう言って、杉宮くんは電話を切った。
電話をし終えた杉宮くんは、こちらに向き直ってしゃがみ、私を見た。
「妹に電話した」
「あ、そうなんだ」
「…突然だけど、ここに泊まらせて?」
「へ?」
私は杉宮くんが何を言っているのか理解できなかった。
「雷鳴ってるし、電車も止まってるらしくて。たぶん家に帰れないと思う。…それに、震えてる沢井さんを1人にしておけない。」
「え……」
自分の手を見たら、抑えられないぐらい震えていた。
言われるまで気付かなかった……
「とりあえず、停電はないみたいだし、部屋戻ろう」
「…うん」
杉宮くんに手を引かれ、立ち上がる。

