「じゃあ、そろそろ」
「あ、うん。雲行きも怪しくなってきたし、気を付けて」
「うん。…これ、ありがとう」
そう言いながら、杉宮くんはケーキの入った袋を上げる。
「いえいえ」
外を見ると、さっきよりも雲の色が濃くなっている。
大丈夫かな……
杉宮くんは帰る支度を終え、玄関に向かう。
私も見送りをしようと、玄関までついていく。
そのとき、事は突然起こった。
急にピカッと光ったと思ったら、すぐにゴロゴロと雷が大きく鳴った。
「ひぁっ!!」
「!?」
さらに、大粒の雨がザーッと降り、再び光って雷が鳴る。
私はその場にへたり込み、耳をふさぐ。
どうしよう、怖い。嫌だ、誰か。
また、1人のまま……

