「…すごい?」
「自分で毎日料理したり、洗濯したりするわけでしょ。尊敬する」
「あ、どうも…」
中学生の時、言わざるを得ない状況で打ち明けると、気まずい雰囲気になってしまった。
杉宮くんも、同じ反応をするんだろうなと思って言うのを躊躇ったけど、そんな心配は必要なかったようだ。
「ごちそうさまでした。美味しかったです」
「あ、お粗末様です」
杉宮くんは、ケーキに満足したようだ。
「残りはどうするの?」
「うーん、そうだね…」
ケーキから杉宮くんの方に視線をうつすと、杉宮くんがじーっとこちらを見ていた。
「えーと、もしよかったら持っていく?」
「いいですか」
なぜ敬語?…そしてキラキラした目。

