「沢井さん?」
「へっ?あ、ごめん…」
こんなこと言ったら、杉宮くんはどういう反応をするのだろうか。
「父も母も、今外国にいるんだよね」
そう言うと、杉宮くんはフォークをくわえたまま固まった。
「あっでも、ちゃんと学校通えてるし、お姉ちゃんも家出ちゃってるけどたまに電話くれるし。それにルナがいるし!」
私はしーんとなった状況に耐えられず、早口で言う。
しかし、まだ杉宮くんは動かないままだった。
「あの、強がりとかではなく…」
「あ、別に疑ってるわけじゃないけど。すごいと思って」
予想とは違う反応だった。

