保健室に着き、ノックをして保健室に入る。


「…失礼します」


「はーい…あら、沢井さん。…大丈夫?」


「中には、養護教諭の真子(まこ)ちゃん先生がいた。


真子ちゃん先生は、美人さんというより可愛らしい感じの先生。


話し方に特徴があって、飾らない感じが女子にもウケがよく、男女問わず慕われている。


1年の時に、何回かお世話になったことがある。


真子ちゃん先生は、私の顔色を見て駆け寄ってきてくれた。


「真子ちゃんせんせー…ベッド借りていいですか?」


「うん、大丈夫だよ。ゆっくり休んで」


そう言って、私の頭を優しくなでる。


「はい」


私はベッドに入り、布団を鼻のあたりまで引き上げる。


「私ちょっと職員室行ってくるから。もし戻るようなら、メモ書いといてね」


私の寝てるベッドの方のカーテンを少し引きながら、先生は言う。


「はい」


返事をすると、真子ちゃん先生はニコッと笑って保健室を出ていった。


先生が閉めた保健室のドアの音が聞こえたところで、私は意識を手放した。