「翔も、お母さんと一緒で、私がこんな手なのに、『やって』って言ったことしてくれない 何で………………」 うわーやば。 「翔、だって、もう何回目??」 「俺は…夏那の左手がダメなこと、忘れちゃうときあるんだよ」 「そんなの、ただの言い訳にすぎないよ、」 夏那は目をつぶって、唇をきゅっとして、 「ごめん、私、バカだ」 ………………にんまりこっちを見て言った。