曖昧なフタリ







翔は、ただの保健室仲間。






翔は生まれつき、右耳が聞こえない。







それでいて、翔はよく風邪を引きやすい。








「よし、これでオッケー♪
しばらくここにいる?」






「ううん。教室に戻る。」






「あら、そうなの?じゃあ、手、お大事にね?」






「俺も行く」








翔はベッドから出て靴を履こうとしたら、ふらっ、とした。






「翔くんはまだだめだよ、熱があるんだから。」







「いやだ。夏那が教室行くなら俺も行きたい」


「だめ!!!!やめて、ホントに…………。無理しないで………………。怖い……。」







先生が、初めて大きな声を挙げた。











『怖い』?