「夏那は倉下翔が好き?」
「何で!?」
「いつも仲、良いから……。」
「何でよ。友達じゃないのに、いつ好きになればいいのさ。」
「友達じゃない?」
「うん、ただ、保健室仲間なだけ」
それに、翔のどこを好きになればいいの?
「夏那はそうでも、倉下は分からないじゃん。」
「は?」
「倉下は夏那のこと好きかもよ?」
「ぷっ!ないないないない!絶対ないから!!
翔があたしを好き?ありえないありえない!!」
すると関口はじっ、とあたしの顔を見てきた。
「何ですか」
「えくぼがヤバい」
「なに、ヤバいって」
あたしは恥ずかしくなって口を抑えながら、笑った。

