「夏那!ここ!」 「えっ?」 あたしは関口に背中を押され、何かの部屋に入った。 「関口、ここどこ?」 「使わなくなった資料室。」 「資料室……。」 あたしたちのいる資料室は角を曲がったすぐに資料室扉があるから、 あの三人は気づいてないかもしれない。 「夏那、大丈夫?」 「ここ、落ち着くね」 『大丈夫?』って訊かれたけど、答えたくない。 「夏那」 「え?」