掌編小説集

日本水仙の静寂を切り裂いた自粛してきた文明の利器である一発の銃声が背中で語って、テイスティングの捜索範囲から迫りくる仲間達が交錯しているのを背中で感じる。



ずっと背負ってきたのだから背負わせてしまったのだから最後は僕が背負うと言って、彼は彼の兄の手から事件の証拠品でもある銃を取って真犯人へと向ける。

彼はその手ごと全身が震えているみたいで彼の兄だって声も震えていて、ピンキリでツユクサな現況を含めて畏敬の念を抱きながら私はそのやり取りを見ていた。



二人の時計の針をあの時の現在地で凍りつかせた絶望視の原因は、育ち盛りの換毛期前に両親が殺され世帯構成が変わってしまったことにある。

世間の憐れみの目からも同級生の励ましからも警察の鋭意捜査中で日向に氷にも、馴染みの店の店主と目撃者のご近所さんと共にとりあえずプラマイゼロを目指す。

不登校気味でも付き合いが悪くても目撃者のご近所さんが突然居なくなっても、時効を迎えてしまって暗黒期に突入しても夢を諦めても夢が絶たれても、真実を知りたいだけなのか復讐すらしたいのか分からなくなっても。

ロッキング現象で時効を迎えてからは二人以外の人達はハト派の軽石で、トリガーシティはもう終わったことでウンベラータの打掛を望めと、ジュリアンのベンチコートを着続けるタカ派な二人は跳ね橋を上げる。

ぽこぽこ何かが生えてきたとしてもアクティブリコールでロングランに、同じ地面に足を着けて同じ景色の中で同じ気温を感じながら同じ道を歩いていく。

硝子の欠片が落ちていたら踏んで怪我をする前に拾って川があったら橋を架けて、晴れていたら遮光率百%の日傘を雨が降っていたら撥水率百%の雨傘を。

大きな何かが道を塞いでいたら回り道を探すのか埋めて乗り越えるのか、穴を掘るのかトンネルを通すのか退かすことなく砕いてしまうのか。

破片を再利用するのか賓客のお膝元で和傘の相合傘を用いて謁見するのか、物理的にも精神的にも立て籠もりからのセーフティーバントで通過するのか。

刻々と色が移ろいゆく昼空と様々に彩られた夜空も今は星と月だけで、暗くて狭い方が安心するのは明るくて広い場所が怖いから。


周りが放っておかない兄として立つのは上ではなく弟の前を誰よりも先頭を歩くのは、自らの命を絶つつもりでいるからこそ未来に繋がるものは残さないように気を付けている。

軽くでも未来の話をするのはこれからも関係が続く前提と少なからず思っているから、未来があるか分からないから探梅に啼かれても関係を続けようとする約束はしない。

尻に敷かれているようでカルマン渦な彼の兄の思考は彼にも伝わってしまうから、残されることを独りになることを怖れて額を抑えることになる。

フラームの懐の奥深くにある核心へと近付こうと自分の最も深い傷口を晒すのは、信用はしていないけれど嘘だと決め付ける材料も無いから、火事場泥棒で油断させて信頼を手に入れる手段でしかない。

負担をかけないようにお互いの為を思ってちょっとばかしも言わなかったら、何で言わなかったと嘘を付いたんだと言われたけれど、スキンケアを見てきたのに見逃したいやペーパーバック法を見て見ぬふりをした。

フレンチノットの盗難車を押し付けられた不満を作りたかったというより、前代未聞を引き受けるとは言っていないと頼って甘えて欲しかっただけ。

話して悪かったとか話さなくて良かったとか話さないのは自分の身勝手で、大切な人の身を守るためには遠ざけるのではなく沈黙を守ることでもなく、過換気症候群の混乱の中でも信じて話して近くで力になること。

手荷物としての情報とは最小の武器であり最大の弱点でもあって、収集して分析して活用するという操縦は三段階で成り立っている。

漏れることも無く壊されることも無く失くされることも無いけれど、ずぶの素人だろうとしてもどんなんでも隠されたら危険でしかない。

何かを切り詰めて節約したわけではなく余計な出費が減っただけなのに、知らないことで間違った方向でも痩身のカトレアへと進んでいってしまうから。

知らない方がいいことも出てくるかもしれないと追及を止めようとしたけれども、それでも半分こにすれば両方味わえるから知りたいと引かなかった。

ビスタに似たこの道がどこへ続いていてもこの道はどこへ続くのか、この道はどこへ続いていくのかこの道はどこへ続いているのか。

行きに坂を下ったなら当然のように帰りは上ることになるのだけれど、忘れてきたのではなく受け取りを拒否しただけだから恐らくそうはならないだろう。

一人で突っ走って諦めないで言い聞かせてやるだけと迷子にならないで、一人じゃ届かないことにも兄と弟と二人でならウコンまで届くから、確度に指を鳴らす情報は流麗に共有して秘密は玲瓏に厳守する。


改造銃ではない手作りの銃が思い出の品の中に隠されていたのは、作っていたのか購入したのか何かに加担していたのか使っていたのか、はてまた預かっていただけなのかはたまた全く関係ないのか。

白か黒かはっきりしないグレーなままでもどこかで線を引かなければならないなら、無駄なら無駄でいい冷やかしでも空振りでも何も無ければそれでいいのだから。

その動機はという問いにはそれを調べたいともっと苦しむことになっても続けるさ、あの人は優しい人だから知らないフリして居続けてくれたのならもう解放してあげたい。

戦い続けるための盾を置いて鎧も脱いで無防備な自分でいられるシェルターを作って、幸せに襲われると思わせて緊張の糸を切って自由時間をくれた、あの人のゲンノショウコな存在は変えることのできない事実だから。

どこの誰だか全くもって分からない犯人を必定に憎み続けることと、信頼し長年親しく付き合っていた人間が犯人だったと知ってしまうこと、並び称されるそのどちらの苦しみがより大きいのだろうか。

何か僕に話さなきゃいけないことって無かった?ああレシピ教えておこうかな?なんて、お互い最後だって分かっているけれどいつもを型抜きした他愛ない会話をする。

何の連絡も無いってことは何かトラブルに巻き込まれたってことで、犯人であっても死んで悲しいと彼が泣いても何で犯人なんだと彼の兄が怒っても、本当に感じた気持ちならそれが普通で当たり前は無いそれが当たり前だから。

信じて裏切られてまた信じるものを信じたいものを信じられるものを探しながら、存在とはそのものを認識することだけれど幻覚であったとしても、貯留でも存在するものなのかどうか前には進めないし止まったままでもない。

両親という単体か家族という集合体かという素朴な素材が集められて、アディショナルタイムの空間に風景が再現されて。

ただいまと言った時のおかえりと言われ迎えられた温かさと、行ってきますと言われた時の行ってらっしゃいと言って送り出した温もり、カラスノエンドウな思い出をバックスクリーンで繰り返している。


学生時代に彼との距離がファンミーティングよりも急速に縮まったのは、もともと同じ道を行こうとしていたのでは無くたまたま行く道が一緒だっただけとする。

一目惚れという最高の幸せは彼の最大の不幸を連れて来るけれども、真実を知りたいというどん底の絶望は復讐できるという小さな希望を見出した。

誰にも話すなってことは信じてもいないし騒ぎを起こすなってことで、自分の意見を述べることは出来ても決定を覆すことは出来なくて、彼のことは知らないけれど誰にも信じてもらえなかった絶望は知っている。

家庭を顧みないことに悪気はなくてただそちら様の中に私が居ないだけで、そちら様は八重桜の王水が愛の証だと思っているから。

甘いもしょっぱいもあるのに交互になんて来ないし寧ろ続いてしまうし、けれどまた甘いが来るかもしれないからと念の為に生きているようなもの。

ごめんねこんな暗い話と言えば彼はいや聞かせて聞きたいと言ってくれて、地割れの金無垢であるシンビジュームを周りは微笑ましく見守っていた。


ミゾソバが湿潤したように協力していることを彼の兄が疑心暗鬼になって、躍動感溢れるように詰め寄られたら彼が咎めたけれど。

思い通りの檸檬な思考を引き寄せて冬木立にロスタイムを現実化させて、くだらない喧嘩や諍いなら止めるのではなく消滅させよう。

ポイントが高く幸せ過ぎてその襲来が怖くて不幸なら幸せを呪えるのに、純愛という素材があってそれを知って執着に置き換わり、狂気という頓服のようなテクニックや発想が生まれるだなんて。

ダサいから言いたくないと言うけれど言わずにプリプリしている方がダサいと言えば、醜い大きな嫉妬じゃなくてキツネノマゴのような可愛い小さなヤキモチだったとか。

出会った時から貴方の中には氷柱のアガベとしてあの方が居たけれども、あの方も貴方を構成する一部だから最初から愛するのはあの方ごとの貴方。

同じ幸せはあげられないけれど自分なりの幸せを自分なりのやり方であげられたら、自分にはそれしか出来ないからと言えば同じ幸せは望んでいないと言う。

だって貴方はあの方の代わりなんかじゃないから初めてを貴方じゃなくても、初めてじゃないからこそ楽しそうな嬉しそうな貴方の顔を見ていられるなんて。

自分の中に原因があるのに反目の相手だってその中に探しちゃいけないから、杜氏のヒットソングに引っ張られたようなドラマチックなんかでもない。

好きだと言えば彼の兄は全く気付いていなかったからか戸惑いながら大層驚いて、彼は彼でその相手がまさか自分だとは思っていなかったようなボディーランゲージ。

二人の傍に居ると決めたのは眉を顰める復讐を止めるためじゃなくて、誓った真実を知った上での復讐を完結させるためだけれど、悪逆無道の特報だって別に二人のためになるからってしている訳じゃない。

そんなことを両親が願わないとかもう時効になったのだからとか、事件関係者ではない部外者だから部外者だからこそ誰にも言わせない。

最期の時まで寄り添って添い遂げたい私が復讐してやるっていう、傍に居てくれることが幸せで苦しいと思ってしまう私のためだけの復讐。

弟と付き合いたいのかと聞く彼の兄はちゃんとお兄ちゃんの顔をしていて、ジョークではないと理解した彼は兄の様子を窺う弟の顔をしている。

「付き合いたいとかそんな薩摩寒桜のように良いものじゃないよ。たとえば二人がピラカンサな奈落の底の縁に居るとして、引き戻すことも前を向かせることも無く背中を押して私も堕ちる、みたいな。」

「じゃあ付き合ってくれよ。背中、押してくれんだろ?」

「一緒に堕ちてよ、最期まで。」

「うん、もちろん。」

コデマリの料紙とミモザの色紙にルピナスの金銀砂子を。



代わりの一からは手間で面倒で変えたくないし便利に使い続けたい無精者でも、捕まえて話を聞くためにはまず招き入れなければならない。

手作りの銃に弾丸を二発装填したら守られているような気がして心強く、しかしながらお守りにして持ち歩かないといけないほど心細いのかもしれない。


これで最後だからという言葉に本当に最後ならと承諾してしまったけれど、積み上げてきたハルニレの威信が一瞬で地に落ちてしまうより、どんつきの華金を毟って名産地の花金を隠蔽する方が大問題。

去ることを拒みたいけれどもどんな未来が待っていても行ってくるよと、頑なな弱さではなく譲れない芯のリニューアルオープンだった。

あの人を死なせないつもりだったけれど自首を止めようと揉み合った弾みで、逆にこの手で押してしまっただけであの人は死ぬつもりなんてなく、当たりどころが悪かっただけの誰も悪くはない不運な事故だった。

「時計の時報が鳴っているから、あの子達が帰って来る時間だ。お腹を空かせているはずだから飯を作ってやらなくちゃ。」

自首しようとする殺してしまったと思い込んでいた犯人は思うほど弱くなくて、裁かれようとする殺していなかったと思い込んでいた真犯人は思うほど強くなかった。


銃を隠しながら手作りしていたのは二人の父親の勤め先の社長で、妻の病気の手術代のために闇金の下請けをさせられていた。

手術は成功したけれども結局長くはもたなかったけれども関係は切れなくて、頑張る理由が無くなった社長は事件後に会社を業績不振でたたむことになって、今は自身も病気で過去のことばかりか自分自身のことすら分からない状態だ。

二度目として二人の両親を刺した犯人は馴染みの店の店主で、二人の父親の勤め先の社長と同じ闇金からの借金で店を取られないためだ。

商売道具で真っ先に疑われてしまうから無差別になどとはしないけれど、マイコトキシンな理由は知らされずに代々続く店を守りたかったからで、二人がイメージ出来ないから店主である自分のイメージは壊れないと思ったのか。

二人は両親を失ったとしても自分が居れば取り戻せるとも思ったのか、未来は変えられるのだから終わってなんかいないと思い込んだのか。

一度目として二人の両親を毒殺した真犯人は目撃者のご近所さんで、二人の父親の勤め先の社長と同じ闇金の下で運び屋をしていた父親の復讐のためだ。

自分が必死にしている姿を見て周りの皆は器用に前へ進んでいるのに、自分だけ同じところをグルグルしているだけで一向に前にも後ろにも進まなくて、妻を楽させてやりたくて娘に何か買ってやりたくて金が必要だったのか。

他者による過去の小さな変化が自身の未来を大きく左右することになるとは、闇金を介して繋がってしまったオヒシバな三者も知る由もなかっただろう。


社長が人知れず運び屋に渡す予定の銃の入った箱を二人の父親に見られてしまって、誤魔化そうとする前に妻の容体が急変したと病院から電話が入った。

箱を渡す予定日時は今日の未明で遅れる訳にはいかないのに刻々と迫って焦っていると、箱なら自分が届けに行くから妻を優先してと言う二人の父親に社長は甘えてしまった。

しかし待ち合わせ場所に行く途中に偶然箱を落として中身を見てしまった二人の父親は、引き返して運び屋に渡すことなく持ち帰って社長から事情を聞きだせば、もし正義感が強くなかったとしても当然のように自首を勧める。

けれどマツヨイグサな妻の容体は予断を許さない状態で小降りにもならなくて、せめて容体が安定するまで傍に居てやりたいという社長の願いを、優しく温かく思いやりのある二人の父親は聞き入れてしまった。

お前の失態を見抜けなかったこちらの責任であり心から反省しているけれど、停滞は後退ではないから上手く進まない時もそれは止まれの合図ではない。

休眠打破といった寒い冬を越えないと温かく咲かないという言葉のように、ごぼう抜き出来る進み方を選び直すために栞を挟んで一休みする休憩の時間なんだ。

取引を中止させたとして運び屋でご近所さんの父親は事故に見せ掛けて闇金に殺されて、闇金が箱のひいては銃の受け渡しができなかった理由を社長に確認しに行けば、二人の父親の意図が絡まってしまったことが原因だと判明してしまった。

家へ連れて来たわけじゃなくて勝手に向こうが預かり知らぬに来てしまっただけで、自首するから誰にも言わないでと約束を取り付けたことについては。

他人の短所を言うなと自分の長所を説くなとそう言われたけれど、届けたい思いがあるなら隠さず形にして目先の成果より着実な準備だ。

眩しい光には目障りな虫が寄ってきて難しい判断に直面した時というか、何を信じて進むのかと問われる場面もあるというか今現在だけれども。

何かの可能性に依存してどれかの要求を飲まざるを得ないなんてことにならないように、勢いだけでどちらか何かを決めずに心が本当に納得しているかを確かめる。

熱い心でもカチカチならば割れないように相手の温度でまずは溶かし冷まして固めて、幸せは大きく掴み取るものでも普通に気付くものでもなく小さく積み重ねるものだ。

記憶が無いのを知らないのか記憶が戻る前に消したいのか分からなくても記憶喪失とは、思い出したくても思い出せなくて再生も停止も早戻しも早送りも出来なくて、消したくても消せないこの涙もいつか笑う為の伏線にする記憶のことだろうから。

援助はとても感謝しているからもうワタシから自由になって自分の幸せを見付けてと、そう言われて瞑った目にキスをされても自分が幸せになりたいからって、ボクが邪魔になっただけでボク無しじゃ生きていけないのに。

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事件の偶然には真犯人の意図があったとしても前後左右に余白を残して、君の笑顔を見られるのも君を笑顔に出来るのも我だけだから楽しもうではないか。


犯罪に手を染めていた父親と片や犯罪を見過ごせなかった父親はまるで立場が違い、濁った色彩を洗い流すが如く善意に協力こそすれ悪事に手を貸すことは絶対にない。

「俺達を騙していただけじゃなく、両親を殺す気だったのか。」

「ごめん。」

「僕達に謝るってことは悪いことだと思っているってことだよな。その悪いことをなんでしたんだよ?」

「二人は出会った時から変わらないね。変わらずにいれるってことはね、とっても良いことなんだよ。」

いつまで小さい子供のままなのかと思ったけれどいや子供だろうと、子供は褒めて欲しくて頑張るのだから頑張ったねってよく出来たねって笑って褒めてよ。

笑ってよ褒めてよ一人で一人きりで可動に稼働で排水をあたし頑張ったんだよって、子供の頃の意識が浮上して大人になったら抵抗の意思も無い嵩上げの復讐ごっこ。

分からないままが怖かったはずなのに今は分かることが分かられることが怖くて、何かを伝えようとしていたのに知りたくないからと言い逃れをして聞かなかった。

「けれどね。あたしは変わりたかった、忘れたかった。ずっとあれから殺せなかったことを後悔しているけれど、もしあたしの盛った毒が殺していたらと、あたしが殺してしまったとしたらと思うと、不安で不安で仕方がなかった。けれど変われなかった、忘れられなかった。お姉ちゃんってあの子と同じように呼ぶから。」

父親よりも母親よりもあたしよりも総括を先に遥か昔にお星様になったあの子、特上を平らげて追い付くのは分かるけれども追い抜くのはまったく分からなかった。

未踏の地を下からガン見されて上からは付け入る隙がないほどに見下されていて、面影はまったく感じないのにお姉ちゃんという呼び掛けに込められたものは同じ。

相手にとっての授戒した善意が自分にとっては戒律の恐怖でしかない、クリミナル・ビヘイビアル・アナリシスがタッグマッチでトーナメント。

聞かれたことに対して必要以上のことを言ってしまうのは巣食いが救いなのか、見張っているのか見守っているのか悪夢と思い出を入れ替え成り代わる。

「側に居ても傍から離れても噛み砕いたって無くならずに飲み込めもしなくて、奥歯に物が挟まったような挟まったままの本音があるなら、二人の理想の物語の引き立て役にあたしはなりたかった。」

運命の人はビビビッと出会うのではなく運命の人になっていくのだから、配偶者と上手くいってないからといって自分を好きだとは限らない。

出逢えばいつか必ず来る別れへのカウントダウンが始まるけれども、出逢って一緒に過ごせるのならば出逢わなかったレーダーチャートよりも良いものだ。

自分の思うように自分を愛してくれないと急な拒絶と心変わりをしたのか分からなくて、あの頃は立場を理解してあげられなかっただけだから今なら理解してあげられる。

だからこそ磐座信仰の如くタマスダレのビジュアル・マイクロホンとして、たった一度の過ちを今の今まで誰にも言わずに頼らずにずっと一人で守ってきた。

胡蝶蘭的な最小の嘘は自分と二人と誰かの身を守るための最大の手段として、ホトケノザのエンコードをユキノシタとレースフラワーで春一番の催花雨としよう。

散々語ったご近所さんは最終的にフリーセアの笑みを二人に向ければ、それぞれが台車へ立哨に乗せたのか座哨に乗せられたのか私と彼の歴史も重なる。



銃声が響いても誰一人傷付いていないのは威嚇射撃のように警告はしていないけれど、私が彼から銃を奪って真犯人であるご近所さんにではなく上空へ発砲したから。

復讐を誓った憎き犯人が店主だと分かって真犯人がご近所さんだと理解して、どちらに対しても銃を向けることまでは出来ると思うしするだろうと思っていた。

けれど彼も彼の兄も店主は向ける前にご近所さんへもすぐに撃てなかった時点で、二人から銃を奪い取るという行動には私にとって十分な理由がある。


人間失格だ冷たい人間だと自覚しろと人格否定に寸鉄人を刺すけれども、言い方が悪かったとは言っても謝罪をしていないし言った内容は正しいと思ったまま。

だって自分は常識人でしかなくてそこから外れているのだから非常識なのは私で、その私が冷酷でもあるからこそ温厚な自分の思い通りの態度にはならなかった。

ついていけていないのではなく置いてきぼりでもなく育て方が悪かったなんて、これだけ謝っても許さないなんてしつこいなって育ててもいない作品の自己採点。

悪気は一切なくて思ったことを言っただけと自己正当化して言い訳したって、同じことを言われたら似たようなことを言われたとしても怒るのは明白なのに。

言われた相手がどれほど深く傷つくかという想像をする力が致命的に不足して、正しいことを教えてあげていると思い込んで自分が加害者であるという自覚がない。

自分は仕事が忙しいとか疲れるとかという理由でお出かけすらしなかったのに、私が仕事が忙しいと言えば行きたくないのか会いたくないのかと言い凄む。

私に家族を押し付けるくせに家族の私に何かしてあげようとは思わなかったのか、それくらい調べてあげろよと言うならそれくらいなんだろう己で調べてやれよ。

今から行けばいいじゃんと言うけれども調べるのも手配するのも何もかも私で、一緒に考えたいから考えようとあれもあるよこれもあるよと言っても。

任せるだの合わせるだの自由にしていいだの思考も手間も全部全部放棄して、挙げ句にタダ乗りして行けば付いてきてあげただのこれで終わりだの。

小さい頃なんて覚えていないからとか大きくなったら一緒に行ってくれないからとか、恋人はいないのか結婚しないのか子供は作らないのか行動が伴わない口だけ軍団。

私を使っての帰省で親孝行をして私を放り出して出掛けて休日は休息のみで、私のために自分の時間は割かないくせに自分のために私の時間を割かせようとする。

何も考えずにただただあれ行きたいこれしたいって言って連れてって欲しかった、けれどもナイトキャップで人にワイワイと話せるような子供の頃の思い出は無い。

誕生日にこれで終わりと言われたし親孝行はもう親孝行でし尽くしたし、頂点に達して理由を言ってもこっちが悪いんでしょ自分の時は良いからって。

自己愛憤怒‐ナルシスティックレイジ‐に自己犠牲を押し付けているけれど、なんでそっちに決定権があるのかが分からないしどうするかなんて決めるのはこっち。

ナルシストでヒステリックな人達には他人に興味が無いと思われているらしいけれど、人格形成時期からそんな雰囲気を纏い醸し出していればそうなるだろう。

子供に経験させてあげようとは思わず自分達の負担を減らしたいがためのお手伝い、子供に体験させてあげようと今しか出来ないのだからとは考えもしない。

何を言われても心は動かないのはオマエが言うなって言ったところでって話で、自分は食べる専門だと言うのにこっちに料理を作るのを強要するとか。

急がなくていいよゆっくりでいいよ何でもいいよとドッペルゲンガーに言うだけで、相手を尊重している優しい自分のキャノン砲に浸って何も行動を起こさないとか。

しかしながらある時は食事の用意が自分のタイミングで出来ていないと溜息とか、私は月一のでも薬を飲んで仕事したり病気で寝込んでも自分で用意するのに。

食事ぐらい明るい場所で食べたいと電気をつけてテレビをつけて音もだして、自分の骨休めの快適さを何様のつもりでもなく自分を最優先事項とする。

看護師は優しくしてくれるから入院していればよかったとかの特殊効果で、誰も世話をしてくれないとかしんどいのを分かってくれないとかモグリに。

いざ世話というか色々言ったり付き添いをしてもらっているのにも関わらず、休みが取りづらいとか忙しいとかの雰囲気だと自分は病気なのにと被害者面して。

何故優先しないのかを纏いもういいと怒鳴ったり用事をしててくださいと投げやりに、当事者意識が無いのに被害者意識はあるのか不機嫌になるのが何故に意味不明で。

動かなきゃと言うくせに何もしないばかりか配偶者のトランスフォームなお世話は当然、やらない言い訳は口先だけのありがとうへ懲りずに詰め込まれている。

アピールされても心配にならないどころか邪魔をするなとしか思わなくて、生きているとか聞こえるように独り言とか配偶者の後追いとかしてあやされるのを待つ。

二人きりでもない直前まで別の人と話をしているのに反応が自分の期待と違ったからって、話しかけたら無視されたとかいつでもオマエの話を聞いていなければならないのか。

在宅勤務‐リモートワーク‐で余った時間は待機であり休憩ではないのに、私が努力して作り出した時間の使い方に全く関係していないのに口を出す。

努力がみえないだの勉強しろだの他の人はその時間を有効に使うだの、いつの時代どの瞬間もオマエにだけは言われたくないしオマエだけは言ってはいけない。

そっくりそのまま返してやるよオマエの方こそ何にも努力が見えないんだよ、オマエは何か努力をしたのか私へ偉そうに説教するほどに努力をしたのか。

つか背中見て育ったんじゃないかと自分の背中見てみなさいよさぞ御立派なんだろうね、さあどんな努力をしてどんなに御立派だったのか洗いざらい聞かせろよ。

配偶者には良い顔をするくせに私には疲れただのやることはたくさんあるだの、休みが無いだの休めないだの自分が好きでしていることなのに労り以上を求める。

私が嫌だと言ったことに対して難癖つけて止めないし勝手に変えて元にも戻さないのに、配偶者には大丈夫だのごめんだの疲れたよねだのあれやこれや工夫して過剰に配慮する。

世界屈指の締まりの無さと音が立つ大賑わいの発声練習に仮定の話であっても、発声の発生した空間認識へ照り返しのコラボで一言添えるだけではない。

まるで精密機器をフォークリフトで精密に運んでいるかのような、語学堪能な教習所のアナウンサーは手厚いスパイラルジンジャー。

配偶者を気遣って大変だけど頑張っている良い人を演じている自分を認めて欲しいって、私からすれば今まで何一つ何もしてこなかったんだから当然の不織布というか。

何もしていないのではなく何も出来なかったが正しいのは何故ならば、自分のことばかりのそちらさんより私はそちらさんのためだけに動いていたから。

そういう役割を自らの意思で選んでいるのにいざ自分が返される立場になると、棚に上げるどころか忘れ去っているから激しい怒りすら沸かずに冷めた感情を抱く。

まったく手の掛かる人と微笑んで一家団欒は快方に向かうのが理想なのだろうけれど、その理想は自分達が理想になってこそ成り立つものであることは無理解。

自分はもう死ぬからとか長くないからとか自ら超ド級の取水制限で、高山遭難信号‐アルパイン・ディストレス・シグナル‐はプロ顔負け。

築山へ削平と転圧のぞんざいな存命へそんなこと言わないでの留任待ちに、目から鼻に抜けるミラーサイネージでも何もやらなくていい理由にはならない。

長くないと思っているのならば尚更片付けや整理整頓の終活しろよ、自分がただただ労力を使う面倒なことをやりたくないだけだろうがよ。

自分の尻ぐらい自分で拭けよオマエが面倒なら他人のこっちはもっと面倒なんだよ、オマエの尻拭いやオマエが楽をするためにこちとら生まれてきてないんだよ。

自分が見えている部分だけで判断して自動的になっていたらラッキーだなんて、やってくれて当たり前なんてそれなら自分がやらなくてもいいなんて。

主張しない気付かれないそんなもんはやっていないのと同じだなんて、言わない見えない知らないからといってやっていないことにはならない。

スケッチブック片手にやりましたとか言い回らないといけないのか、雲海の下での人知れずはそもそも論として存在していないのか。

異種交配の復活の兆しはパーミルほども自分の口からは言えないだなんて、アルベド効果のハンドルは握らないくせにオルキスイタリカの主張は激しく。

たまたまやってなかったらやってあげたとか言われないといけないのか、やるのを止めたら何でやっていないのかと言われなければならないのか。

フルーツキャップのキャップとして合成写真の城下町から待ち受けるのは、会話のキャッチボールの半身とかリフティングとかさえしないご本人登場。

普通じゃないからと自覚しているからこその普通を装って記念撮影をしたいがために、パーソナルな生息域‐カトラリー‐の環境を整えるためだけにアナリティクスを求める。

要領良く愛想良く上手くやれよというのは要するに自分は何も変わらないけれど、相手はいつ何時でも変化し言わなくても自分の都合と機嫌に合わせろよということだ。

空気を読んで気を使っていても行動で示す思いやりをもっても伝わらず通じないなら、そちらがそうならこちらはこうするけれどもドアスラム出来るほど優しくもなれない。

悪口は言わない失礼な態度をしない必要なことなら簡潔だけど話すし会話はするけれど、話題にはしないし質問をして掘り下げないし会話を広げないし最終的には無言となる。


どうせここで殺されると思ったのか。
絶対にここで殺すと思い込んだのか。

それが最善策だとでも言うように彼と彼の兄に裁かれたかったと言ったご近所さんは、コグニティブインタビューとしてのソフトウェアに追い縋ってしまったようで。

高野槙に徹していた私がしゃしゃり出てきたことに気分を害したようだけれども、そんなもの癇の虫のひっつき虫は泣き虫にもならなくて悪い虫も弱虫になる。

紙一重でもその薄っぺらな紙一枚を超えるか超えないかで全く違うくて、小さくても罪を犯せば大きな罰を受け償わなければならないという極めて明快なルール。

「貴女は、事件には全く関係無いでしょ。」

「関係無い?ええ、関係無いよ。全くもって関係無いけれど。」

もう一発しかないいやまだ一発もあるむしろ一発で十分な銃弾が込められていて、二人とは違って体も声も震えることなく目線も銃口もまっすぐしっかりと。

躊躇うことなく銃を向けれるのは何も背負ってきてはいないからなのか、装填した弾丸を二発とも二人ではなく私が使う予定にしていたからなのか。

銃声を頼りに私達の居場所を探し当てた仲間達もこの場所この瞬間に辿り着いたけれど、最悪の想定をしながらも探し出したかった光景ではないのだろうね。

「裁かれたかったって何?あたしも苦しんだって何?一人で頑張ってきたって何?勝手に裁かれようとしないで。二人はあんたのせいで意味なく理不尽に苦しんできたし、今も苦しみ続けている。悪いことをしていたのはあんたの父親の方でしょ。二人のお父さんはそれを知って隠すことなく、子供達に胸を張れるように行動しようとしただけで何にも悪くない。筋違いで逆恨みもいいとこ。二人の傍に居たら苦しいからって離れて、離れても頭から離れないからって戻って来て、何も言わず昔のままにまた傍に居て。時効になったから、解放されたいから、二人に採択を託すって?許されるにはこれしかなかったなんて、償うにはこれしかないんだって、二人に罪を犯させて、あんたは罪を償った気になって。そんなもの虫が良すぎる!私は、彼の両親に紹介されたかった、話をしたかった、思い出を語りたかった、過去を紐解きたかった、未来を紡ぎたかった!私の大切な人達を苦しめて、傷付けて奪って知らないふりして、ふざけるのもいい加減にして!二人の両親を返しなさいよ!私の大切な人達を返して!」

償わせる気なんてはなからない。
彼と彼の兄に使わせる気もない。

瞳孔は開ききっているだろうし力を込め過ぎて震えてしまっているけれども、何も背負うことのなかった背負えなかった部外者が撃ち抜くには何の問題もない。



激しい震えを強く抑えるように柔らかな温かさを感じたと同時に、彼の手が私の手を優しく押さえて冷たい銃をゆっくりと下ろさせる。

「もういい、もういいよ。ありがとう。」

「俺達の両親のために、怒ってくれてありがとな。」

なによ、二人ともそんな顔しちゃって。怒るのなんて、そんなの。当然じゃない、当たり前じゃない。堕ちるなら最期まで一緒が良かったんだから。


太陽な彼の兄から明るい光を受けて。
月でもあった彼が穏やかに照らして。
優しく温かく包まれるのは私がいい。

許せない、許すことなんてできない、許せるはずがない。けれど、もうここまで。ここまでにして、前に進もう。

グリーンウォッシュのくいだおれに気をつけなはれやとしゅんでいても、もろたととどめを刺せる予報円にかかずらっているわけにはいかないね。

冷厳になんて出来ないビルドアップのそれに代わる言葉を存じ上げないけれども、生まれてしまったらそれが多数派ということだから少数派のまま生まれない方が良い。

ごっつぁんゴールが無いのは分かりきっているし余震なんかで計画運休もさせないと、何度も書いては消した復讐と未来の結晶を噛み砕いて飲み込んで消化させた。



外見とは内面の一番外側の部分であると言わしめるような彼の兄は、外付けの行楽には及ばないけれども少しだけ未来の約束を試しに一つしてみた。

今日はその約束の日で仲間達と初めての食事会をしに行っているので、私は彼と二人の家で二人きりなんだけれどこんな気持ちで居るのは初めてだ。

店主に教えてもらっていたレシピつまり彼達の思い出の味を彼が作ってくれたから、聞き及んでいた二人の両親の食べ方の真似をしてみようと試みたのだけれど。

「う〜ん。申し訳ないけれど、食の好みは合わないかな。」

「ふふっ、だろうな。」

両親の後がけには自分も同意見だと彼は笑ってその笑顔を見た私も笑み崩れていくから、きっと彼の兄も私と彼と同じように仲間達と笑い合っているんじゃないかな。



消えない過去でも書けない未来でもない。
消せない現在を書いて逝くしかないよね。