直参入りしたのはこまっしゃくれていた自分に対しても子煩悩だった初恋の人を亡き者にした奴に吠え面をかかすため。

見ざる言わざる聞かざるで変梃な箱馬からの品定めを殴打してマッチする蒸籠‐ナレッジ‐を導入すれば過渡期を攻略。

何故こちらが知っているとそちらは知っているのかとハンギングチェアから優勝争いへは絡ませないようサイクリング。

ストラックアウトの記録更新をトップスピードで塗り替えれば異端児と言われ問題提起されても秒でノーカンにさせる。

そんな奥地に木陰から偶然を装って近付いて来たのは似つかわしくなくて如何にも鴨が葱を背負って来たと思わせる罠。

情報収集と暇潰しを兼ねて嘲弄してやろうと思って何も知らない振りで受け入れたら御礼にと作ってもらった得意料理。

初恋の人を思い出させるその手料理は思い出の味とそっくりで驚きとともに美味いと言えば嬉しそうな笑顔に絆された。

生き生きと通い詰めてくれていたのに今日は何だか様子が可怪しくて料理を食べる自分を凝視してくるのに目を逸らす。

理由を問うても惚けられて早々と帰宅の途につこうと気が急ったのかポシェットが手から滑り落ちて散らばる小物類達。

その中にあった何の変哲もない一つの小瓶に着眼して意識が向いてしまったのは元々の性分か培ってきた性(さが)か。

感興を唆られて注いだ視線の先を追うことでそこにある筈の無い小瓶の存在へ関心を寄せられていると気付いたようで。

こちらが出遅れる程の今迄見たことも無いスピードで小瓶を掴み取って両手で握り締めながら距離を取るように後退り。

オンテンバールな小瓶の中身をいとも容易く想像出来てしまった自分は相当この世界の深潭に濃く染まっているようだ。

いいから大丈夫だそれを渡せと素手の隙で問い詰め感を出さないように注意を払いながら努めても安心させられなくて。

徐々に近付いても同じ分だけ後退してしまうから終には距離を縮める結果にならず壁際へ追い詰める形になってしまう。

涙目で首を横に振り歓談‐クエリ‐を応諾してくれないばかりか御転婆に小瓶の中身を荒い呼吸ごと呷ろうとするから。

大股で間合いを詰めて加うるにデバイドを突き破って掴んだ腕を捻って小瓶を落とさせれば十三階段からの生還とさす。

引き寄せて抱き留めて抱き締めて傾かせた重心を密着させて纏った薄紅葵の芳香‐アロマ‐で興奮状態を落ち着かせる。

小瓶から零れ出てしまったけれども残っていた中身を調べさせたら思った通り共生をぶっちしてファントムとなる代物。

へらへらと甘ったれた勧工場からコンパニオンを単身赴任させてお求めになりやすい即売会へと足繁く通わせる手法で。

追突して洪水とならないように幅寄せして転覆を潜在化する誘導問題で流入に位置する水位を調整して満水を抜き去る。

ボディチェックもクロークも無いからカルテルは一堂に会して物は試しという安全策を練られデパーチャーを狙われた。

しかしながら放流して飛来させたその時計草は個人的な見解の勇気ある行動で人命の生死を分けて後難の難所を越える。

そっちが転婆だと打って変わるならこっちが最たる常夜灯として貰うから御縄の競技は悩みの種の主将ごと若返らせた。

思い出の味は初恋の人から教わったという競歩な繋がりを蛍光に見付ければ認知的不協和など枝垂れ桜の造形美となる。

取り締まっても疑うばかりで疑いを晴らしてはくれない輪投げのコレクターに充血しても無加工のオブジェクトは癒し。

絶対なんて無いけれど絶対にやってはいけないことが確実に存在するボーナスステージはストップウォッチの制限時間。

ただいまと帰って来ないならおかえりと言えないならいってきますとは言わないでいってらっしゃいとも言いたくない。

本当にこれで良かったのかシミュレーターの計算違いは無かったのか他に方法が有ったのかと多種多様に拭い切れない。

こんなことを言いたいわけではないけれどそんな顔を見たいわけでもないけれどしきりに考えても行き着く先は等しく。

SAN値の引き算はセミオートのフィルインを足し算してからフルオートのエアロゾルまでを割り算するアイドリング。

窮鳥懐に入れば猟師も殺さずという雰囲気を醸し出して息を吐くように嘘を付きながら抜苦与楽のタペストリーを織る。

次なんて皆無であって二度目すら来ることは微塵も無い上にセレクトショップ並みに取り揃えた復讐であっても生温い。

鼓舞激励な形式知である腕時計の信義則を裏切れば枯木生花な暗黙知である懐中時計を以て伯仲の難局でも救えるから。

斉しい勝ち馬にも均しい負け馬にも乗らず疾徐に負けることなく遅速に勝たせたい馬へと何が何でも乗ることを盟おう。